2018年6月より、信州NST研究会の代表世話人に推薦いただいた、浅間総合病院NSTの奥山秀樹と申します。初代代表世話人の長野赤十字病院北原修一郎先生・2代目飯山赤十字病院石坂克彦先生、3代目飯田病院千葉隆一先生の後を引き継ぐことになりました。今後、任期の2年間信州NSTの発展のために、微力ながら力を注いでいく所存ですので、よろしくお願い申し上げます。
さて、NSTの活動も県内の多くの病院で実施されるようになりました。しかしまだまだ院内の職員の方々にNSTについてご理解いただいていないこともあるかと思います。また病院を退院されてからの栄養サポートについては十分に実施されているとは言いがたい側面もあるかと思われます。
加齢・口腔機能低下・嚥下障害・疾患・廃用などのさまざまな原因で栄養状態が不良になり、フレイルサイクルに落ち込みやすくなります。そのため疾患になりやすくなったり、疾患の治癒が遅くなったりします。超高齢社会において栄養不良の方が増加していますので、病院内外でNSTが活動することにより、そうした栄養不良の状態を改善できると思います。
本研究会を通じて、県内のNST活動がさらに発展するとともに、それぞれの疾患の治療の基盤として栄養ケアが重要ですので、栄養ケアを通じて患者さんの疾患の治癒に寄与できるようになればと思います。
尚、当研究会の過去の抄録については適宜信州医学会の信州医学雑誌に投稿されております。そちらもご参照ください。
信州NST研究会 代表世話人
佐久市立国保浅間総合 歯科口腔外科 奥山秀樹